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もしもの時は。人工哺育

人工哺育が必要なとき

ハリネズミの母親が、残念ながら死亡したり、育児放棄した場合、赤ちゃんを人工哺育する必要があります。
できれば母乳を長期間飲んでいることが理想的で、まったく初乳を飲まなかった赤ちゃんの人工哺育は、成功することはほとんどありません。
人工哺乳する場合、犬猫用のペット用ミルクや栄養価の高いゴートミルクを薄めてあげましょう。
次第に濃度を上げていき、規定値にしていけば大丈夫です。
温度は人肌程度にし、小さなうちはスポイトや注射器などを使い、飲みたいだけ与えましょう。
保温方法はプラスチックケースなどを厚めに敷き、外側にペットヒーターを置けば大丈夫です。

生後3週間までは2~4時間おきの哺乳になります。
最初のころは時間の感覚も短いですが、徐々に間隔が伸びていきます。
ケースの中は32~35度くらいが望ましいですが、赤ちゃんのお腹に前回のミルクが残っているようなら、飲ませすぎや環境温度が低いということになります。
ハリネズミのお乳に含まれる成分は、100gあたり、たんぱく質16gに25.5gの脂質、それからわずかばかりの炭水化物になります。
また排泄も小さいうちは自分でできませんから、ミルクを飲んだ後にコットンや綿棒などをぬるま湯に浸し、下腹部をマッサージしてあげましょう。
飲ませ方は体を垂直にし、誤嚥に気をつけながら少しずつ飲ませます。
生後4週間を過ぎた頃から、ミルクだけではなく段々と大人と同じ食べ物になれさせていきます。
ドライフードを与えるときはミルク等でふやかし、ミルワームを与えるときは脱皮直後のやわらかいものにします。
そして毎日赤ちゃんハリネズミの体重を量っておくと成長の目安になります。
1日あたりどのくらいの体重が増えればいいのかというと、生後1週目では1、2g、2週目3、4g程度、3~4週目4、5g、8週目までに7~9gが目安になります。

寒さに弱い動物

赤ちゃんハリネズミですが、寒さに非常に弱く、風邪を引きやすいです。
ちょっとしたことで病気になり、命に関わることになるのは、母親の元で育つよりも、人工哺育のほうが深刻だととらえておいた方がいいでしょう。
2月とはいえ、まだまだ寒い季節が続きますから部屋の温度には十分気をつけたいものです。
まず暖房ですが、空調による部屋の加温を行いましょう。
暖かい空気はどうしても上に行ってしまいますから、扇風機などを使い、空気を上下に循環させましょう。
ただし、ハリネズミに直接風を当ててはいけません。
エアコンは手軽に利用することができますが、地域によっては外気温が0度くらいになると、霜がついてまったく機能しないことがあります。
深夜から明け方にケージの中の温度が下がりやすくなりますので、注意しましょう。
オイルヒーターを使用する方法もありますが、ランニングコストは高いです。
もしケージ内の温度を24度以上にするのが難しいようなら、ペットヒーターやケージ用ヒーターを使用するといいでしょう。
爬虫類用のサーモスタットなどは、温度管理が非常に楽で、人間も室温が高いとは感じません。
タイプも様々で、ケージの上に固定するタイプ、寝床の下に敷くタイプなど、様々です。
夜なら布製カバーや毛布をかけるなど、様々な工夫ができますので、試してみるといいでしょう。