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飼育環境から起きやすい疾病

ハリネズミにストレスを与えやすい環境条件

ハリネズミはもともと砂漠などの暑さ寒さが厳しい環境で生きてきた動物です。
基本的には順応力もあり、病気になりにくい丈夫な生き物ではあるのですが、原産地とは全く気候状況の異なる日本で飼育をするとなるとまた話は違ってきます。

それまでの住環境と全く違った場所で生活をしなければならなくなったことで体調を崩してしまうことも珍しくなく、特に免疫力の低い幼体はかなりの確率で病気になります。

ハリネズミは犬や猫ほど感情がわかりやすい動物ではありませんので、体の不調は細かい態度から飼い主が察してあげる必要があります。

体調が悪いハリネズミが最初に示す行動として「食欲不振」があります。
餌箱に入れた餌にほとんど口をつけないということが何日も続く場合には、深刻な病気が隠れていることも考えられます。

外部の環境のせいで極端に食欲不振になることを「環境性食欲不振」といいますが、これは飼い始めの頃の他、リフォームや引っ越しで急にケージが置かれる環境が変わったときにもよく起こります。

また自然界では被食動物であるハリネズミは神経質なところがあるため、同居する家族が増えたり、アロマや香水など慣れない臭いが強くするようになったときにも同じようにストレスから食欲不振になりがちです。

もしこれといった環境の変化がないのに食欲不振になった場合には、口の中に何か病巣ができていることも考えられます。
口腔内や歯に異常がないか開いて見てください。

明暗の差がないところも体内バランスが崩れる

ハリネズミがもともと住んでいた砂漠地域は、昼夜の温度差が激しい場所です。
ですが飼育をしていく上では、極端な温度変化はかえって健康を損ねる原因になってしまいます。

これは熱い時間には涼しい巣穴にこもってじっと隠れており、夜になってから餌を求めて動き出すという習性を持っているためで、実質的にはそれほど激しい気温差にさらされてはいないのです。

季節ごとに温度管理をしてできるだけ一定の温度で過ごせるようにしてあげると、ストレスなく生活をしていくことができます。

極端に暑い・寒い環境におかれると、疑似冬眠や夏眠といったことをしてしまい、食事をとらなくなってしまうこともあります。

一方しっかりメリハリをつけたいのがケージが置かれる場所の明るさです。
ハリネズミは夜行性動物ですが、だからといって常に暗いところを好んでいるというわけではありません。

人間同様寝る~起きるのメリハリがしっかりとれて健康管理ができますので、昼間は直射日光のあたらない明るい場所に置き、夜は光ができるだけ入らないよう大きな布などで囲んであげるようにしてください。