体内のトラブル

ハリネズミに特有な病気を知る

ハリネズミはペットとして飼育されるようになった日が浅いこともあり、起こりがちな病気の全てが判明しているわけではありません。

町中には数多くの動物病院はあるものの、ハリネズミを受付してくれる場所が非常に少ないということも病気情報の共有を困難にしている理由の1つとなっています。

ハリネズミは人間や犬・猫同様の哺乳類であることから、共通した病状もあれば人獣共通感染症として感染の危険性がある危険なものもあります。

見てもらえる病院が少ないからと体調の変化を放置してしまったいると、かなりひどい状態に進行してしまったり一緒に生活する人間に感染をしてしまうことがありますので、まずは飼育を開始する前に最寄りのハリネズミ受付可の動物病院を調べておくようにしましょう。

ハリネズミを飼い始めてまず最初に直面する問題となるのが、幼体の頃に多く発症する皮膚糸状菌症とダニ由来の皮膚炎です。

日本国内で飼育されているハリネズミに関する病気はこの2つが突出して多くなっているので、飼い始めだからこそ気をつける必要があります。

皮膚糸状菌症やダニ由来の皮膚炎が起こると、全身に鱗屑や落屑、脱毛や脱針といったようなことが起こります。
これらが起こる理由は皮膚免疫力の低下で、顔周りに見ていて痛々しいほどの鱗屑が堆積してしまうことになります。

体内の腫瘍は早期発見が鍵

また飼育する動物につきものとなるのが体にできる腫瘍です。
腫瘍とは簡単に言うとできもののことで、体に大きな腫れや不自然な膨らみが生じるようになります。

腫瘍によく似たものに「膿瘍」というものがありますが、こちらはケージ内で手足を引っ掛けて傷がついてしまった場合にそこに膿が入り込んで膨れてできるものです。

腫瘍は内臓部分に問題が起こったときに発生するもので、「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」に分類することができます。
悪性腫瘍はいわゆる「がん」で発見が遅れるとまず助けることはできません。

しかしハリネズミは腫瘍が発生したときに悪性化することが非常に多く、特に高齢になったハリネズミに多く見られる傾向があります。

腫瘍ができる場所としては口の中、乳腺、子宮、リンパといったところが多いですが、他にも顔や手足にできたり、お尻周りにできたりとさまざまなケースがあります。

腫瘍と膿瘍はぱっと見ただけではわからないことが多いため、動物病院で検査を受ける時には患部の組織を取り出して内容を分析するという方法が取られます。

体の奥にできてしまって外観からは発見できないというケースも時々はありますが、基本的には毎日丁寧にケアをしていれば自然に発見することができます。

早期発見こそが最も有効な治療となるので、早めに発見し受診をしてください。