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ハリネズミが庭に現れるドイツの話し

海外ではそこまで珍しくはない野生のハリネズミ

日本においてはペットショップくらいでしか見かけないハリネズミですが、世界の他の地域ではごく当たり前に町中や自然の中で生息しているのを見かける動物です。
ハリネズミはもともとアフリカ大陸に原種が生息していた動物で、低地~標高2000mもの高地までかなり幅広い範囲で生活をしていく適応力があります。

可愛らしい独特の見た目ということもあってペット用に持ち出す人も多く、長い歴史の中では世界中にハリネズミが持ち出されていったようです。
現在では品種も増え、世界中でも野生のハリネズミが生息していないのは日本と東南アジアだけと言われているほどで、世界各国の都市部や森林の中で動き回っている様子を見かけます。

そんなハリネズミですが、ドイツにおいては庭先にひょっこり現れる存在として知られています。
もっとも、ハリネズミは夜行性の動物ということもあって昼間に動いているのはまれで、大抵夕方以降の涼しくなってからの時間帯に庭に出てくると言います。

基本的にハリネズミは警戒感の強い動物なので、人がいるとめったに近寄っては来ないのですが、時々は人間や人間の家に興味を持つハリネズミも現れるのだそうです。

庭に現れるハリネズミは幸運の印

ところでヨーロッパ地域では昔からハリネズミのことを「幸運の印」とする言い伝えがあります。
日本においてペット用になっているのは「ピグミーハリネズミ」で、ヨーロッパで見かける「ヨーロッパハリネズミ」とは少し見た目が異なるのですが、それでも基本的な生態は一緒です。

なぜハリネズミが幸運のシンボルなのかというと、ハリネズミは土の中にいる虫や昆虫を食べる習性を持っていることから、庭の花や木々を守ってくれる働きをしてくれることが由来になっています。
そのため「庭の番人」と言われることもあり、特にガーデニングに力を入れている家庭においては庭先にいついてくれるハリネズミは大歓迎をしているのです。

ヨーロッパ地域では本物のハリネズミ以外にも、幸運を呼び込むためのグッズとしてハリネズミをモチーフにしたものが多く、お守りとしてそれを持っている人もいます。
ただし、そうした幸運のシンボルとしてくれているのはヨーロッパ地域のみで、これが中東やエジプトなどになると薬用にされてしまうとのことです。
中でもハリネズミを使った生薬はリウマチによく効くとされているので、同じ幸運のシンボルといってもかなり意味が異なるのでしょう。

ドイツの庭先に現れるハリネズミはふらりと出てきて、しばらくいついたあと、またいずれか知れず立ち去っていってしまうといいます。
そんな気まぐれなところもまた、神秘的な印象になるのかもしれません。