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英国で起きたハリネズミの珍事件

異常気象によるハリネズミの大量衰弱事件

動物愛護先進国である英国では、野生動物の保護にも力を入れています。
そのためペットではない動物が路上や自然界で衰弱をしていた場合も動物病院で引受をしてくれることが多いのですが、2016年の秋に路上で倒れているハリネズミが大量に保護されるという事件がありました。

保護されたハリネズミは10月には1000匹以上にもなってしまったということで、あまりの異常事態に詳しく調査をされることになったのです。

その結果わかったのが、2016年の冬は近年まれに見る暖冬でありここ100年で最も温度が高い日が連続していたことが影響しているということです。

というのもハリネズミはもともと寒さに弱い動物であるため、冬の期間を生き抜くために秋に栄養をためておき冬期間はずっと冬眠をして過ごします。

しかしながらその年の異常な暑さによってうまく体を冬眠状態にすることができず、結果的に一冬冬眠をしないまま春を迎えてしまった個体が多くいました。

冬眠をしないということは体内の栄養状態を大きく変化させてしまうため、栄養状態が不足したハリネズミが少しでも餌を探そうと出歩いていたところ力尽きて倒れてしまったというのが事件の真相のようです。

実はこの大量衰弱には兆候が現れており、本来夜行性のはずのハリネズミが昼間からあちこちを歩き回っている様子が以前から見かけられていたといいます。

これも本来ならば眠っているはずの時間を惜しんで餌を探さなければならないほど追い込まれていたということであり、それがさらに衰弱を加速させてしまいました。

地球温暖化というとどうも遠い話のような気がしますが、こういう事件を耳にするとやはり大きな影響が及ぼされているのだなということを実感します。

ハリネズミ事件簿いろいろ

日本では野生のハリネズミはいないのでわかりにくいですが、海外ではハリネズミに関する日常事件は比較的よくある話です。

上記で紹介したのは衰弱したハリネズミの行き倒れですが、健康なハリネズミもしばしば路上に出ては人間生活で事件を起こします。

というのハリネズミは危険を感じると体を丸めて守勢をとるということから、道路上で自動車に轢かれることがよくあります。

ニュージーランドやオーストラリアではそうした道路上のハリネズミはありふれた風景のようで、のんびり道路を横断するのをドライバーが止まって見ているということもよくあります。

他の動物であれば危険な自動車が近づいてきたときに素早く逃げることもできるのですが、そもそも機敏な動作ができないハリネズミは危険が迫ったとわかっても体を丸めてしまうだけです。

体を丸めたハリネズミは拾い上げてどかすのも大変なので、道路上で捕まったら大人しく横断してくれるのを待つしかありません。